漫才の作り方 ~その③~「ネタフリ」
じゃあどうやってネタフリを強くして行って、お客さんに話しをきいてもらえるのか。
それは「素直さ」です。
あの子なんかアホっぽいけどなんかええ子やな~、ちょっと話し聞いたろかな~。という気持ちにさせることが大事です。
人が人の話しを聞くときって、どっかその人の魅力をさがしているんだと思います。
ネタフリは話題の部分なので、どっちかが話題を切り出します。
お題に合った「話題」。
例えばお題が病院の時のネタ。(Ⓐがボケ、Ⓑがツッコミ)
Ⓐ こないだ病院行ったけど、すごいな。
Ⓑ 何がよ?
Ⓐ 受付の女の人の優しいこと!
Ⓑ ほうほう。
Ⓐ 丁寧に案内してもらって、もう感動したわ。
Ⓑ それはよかったやん。
Ⓐ 「あっ、そちら突きあったって右にいってもらって、いや左じゃないんです。右の・・あっそこじゃないんですよ。」(受付の女性の感じで)
Ⓑ どこ案内してもらってんねん。
Ⓐ いやトイレの場所。
Ⓑ スッと行けや!恥ずかしいな!
この完璧な事例をもとに進めていきましょう。(笑)
これは漫才の最初の部分として書きました。
Ⓑの「どこ案内してもらってんねん。」という所までが、ネタフリです。
そしてボケて、ツッコミという流れです。
ネタフリの部分で大事なことは、最初の1ボケまでを丁寧に作るということ。
Ⓐのボケの人がネタフリとなる話題を切り出します。
→この時に「素直さ」「人間味」を入れると、その人らしさが出るので、ただ話すより伝わります。伝えたいんだ!という気持ちを込めよう!
Ⓑのツッコミの人があいづちを入れます。
→あいづちは短めに、話題を進める人のジャマをしないように、軽く聞き返すくらいにしときます。
そして自信をもってボケます。
最初の1ボケがすべると非常につらいです。
1ボケ目で笑ってもらえるように、ボケも最初はわかりやすいものが良いです。
1つボケれたら、立て続けに3つくらいボケる。
そしてまたネタフリをしてボケる。
その繰り返しで漫才の中で笑いを取っていきます。
ネタフリが長すぎてもお客さんにあきられるので、「短く、分かりやすく。」そして1つ目のボケまで、怖がらずにしっかりネタをふる!
途中で変に笑いを取りにいったりしない。
ちゃんとお客さんに漫才の流れを見せる。
堂々と自分たちの間で、伝える。
丁寧なネタフリが良いボケにつながるんだ!!という気持ちでやってみよう!